母集団の特性を忘れた調査は怖い

インターネットバンキング利用者は78%、今後も拡大の見込み
という調査結果が出ていることを、
WebCatch(日刊メルマガ)で知りました。
7月15日号の巻頭コラムで取り上げられていて、ざっくりまとめると
「3人に2人はネットバンク口座を持っている、ECショップはこの結果に注目を」
とある。
えぇぇ、ちょっと待って!
アンケート・モニターの謝礼に、ネットバンク口座を指定している
調査会社がすごく多いんだから、そりゃ比率高くなるって!!


と思って、調査結果元へアクセスしたら、ちゃ~んと、赤字で

(編集部注:同調査は、インターネットユーザーにおけるインターネットバンキングの利用動向を調べる目的で行ったものですが、モニターが参加報酬を受け取る方法として、“ネット専業銀行の口座で謝礼を受け取る”という方法が用意されているため、通常よりも高い割合でインターネットバンキングの利用者がいるという結果が出てしまったことが分かりました。お詫びの上、同データの取り扱いにご注意くださるようお願い申し上げます)

と。(笑)
そうだよねぇ~。
しかし、この書き方だと、どうも掲載した後に指摘されて付け足したんじゃないかな?というニュアンス。実際はどうだったのかな!?
でも、調査をする際に、これって案外陥りやすい落とし穴かも。
調査パネルの特性とか、実はすごく特異性がある母体なのに、
イチ担当者として、調査票を作成している時に、
ついついそれが薄れちゃう事って、十分にありえます。
気をつけないとなぁ。
そう、思わせてくれる調査結果でした。
で、ネットバンクユーザーの比率は、郵貯口座のみを振込先に指定(しかも、実際には
換金時にはじめて設定すればいいので、登録時は口座登録不要)している、
私のクライアントのモニターさんへ、ぜひ調査してほしいなぁ、なんて思ったけど、
「複数のモニター調査会社へ登録してそうな層な訳だし、結局結果はかなり一緒じゃ?」
という考えに落ち着きました(笑)

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